フジテレビにて不定期で放送される「逃走中」を一般人がレクに落とし込んでやってみた!
今回は事前準備含めて、どのように進めれば一般人でも具現化できるか、これを読めば解ります!!
「密告中」バージョンはこちら
どうしてもやりかった…
逃走中に出会ったのは、2007年にお昼の再放送で見た「クロノス(逃走中-大学キャンパス編-)」でした。こんな面白い番組やってるんだと思った小学生でした。その後、「ジャンプ!○○中」からはほぼリアルタイムで同番組を視聴するヘビーな視聴者です。
小学生とかだと「出たい」って思うんですけど、まあ難しいですよね… 有名人にならないといけないので…
というわけで本家に出れないのであれば、ゲームマスターになって作ってやろう…と
この記事では準備面に重きをおいて進めます。
ですので、学校のレクとかで企画する際のヒントにこの記事がなれたらと思います。
準備:ゲーム構成
これの出来によって、参加したプレイヤーが満足するかどうかを左右するので、一番時間をかけて計画します。具体的には大きく2つのポイントがあります。
ゲーム運営
「逃走中」企画を1人でするにしろ、複数人でするにしろ、ゲーム全体をどのように運営するのかを事前に決めておく必要があります。例えばミッションに必要な道具を「誰が」、「どこに」運んで「どのように」設置するのかなど。
複数人の場合
次の役割を運営者内で分担する必要があります。
統括(ゲームマスター)、ミッション調整者(小道具の運搬など)、プレイヤーへの通知者(ミッション通知、確保情報の通知など)、ハンター
1人で企画する場合
1人だと上記の運営側の役割を全うすることは困難です。
そこで、参加者をありったけ集めます。その参加者をA、Bの2チームに分けます。
まず第1ゲームをAチームがプレイヤーとなり、Bチームは運営サイドに回ります。
第1ゲームが終了したら、攻守交替で第2ゲームを開催します。
この運用であれば1人での企画でも運営が回ります。
ハンターを脅威にするには…
「逃走中」の肝である「ハンター」について、残念ながら私たちはクロノス社の社員でないので、本物の「ハンター(アンドロイド)」を借用することはできないので、参加者(人間)の中で募るしかありません。
「ハンター役」は人間ですので、ゲーム終盤になると体力が減って「ハンター」としての脅威が薄れます。そこで脅威を維持するために「ハンター役」は、複数人用意し「交代制」で回すことで解決します。
ミッション・通達
「逃走中」が鬼ごっこと異なる点の一つです。この「ミッション」の匙加減でゲームの面白さが変わっていきます。
ミッションには大きく分けて、「ハンター放出系ミッション」、「エリア移動(縮小)系ミッション」、「強制失格(逃走妨害)系ミッション」に分かれます。「復活ゲーム」に関しては今回は除きます。
ハンター放出系ミッション
「ゲーム残り○○分になるとハンターが○体放出される。阻止するには、ゲーム残り○○分までに○○にあるレバーを下ろせ。」といった。
ミッション成功失敗が直接その後のゲーム展開を大きく左右するミッションです。1ゲームあたり2回(最初と最後)このミッションが出るのが理想ですね。
最初のハンター放出ミッションは難易度簡単の方が良いです。(1人でも対応可能なもの)
反対に最後のハンター放出ミッションは難易度を難しめにするとより良いです。(複数人の協力が必要なもの)
エリア移動(縮小)系ミッション
「ゲーム残り○○分になるとエリア〇は逃走不可となる。気を付けて行動したまえ。」
こちらはミッションというより通達に近い内容になります。また、ミッションの発令タイミングとしては中盤から終盤にかけて、最終ミッションの前に実施するのが良いでしょう。
また、エリアの縮小は残りの逃走者の数を鑑みたゲームバランス調整にも活用できます。
万が一、エリア縮小によって難易度が格段に上がってしまった場合は、エリア拡大ミッションを追加すれば再度調整は可能です。
強制失格(逃走妨害)系ミッション
「ゲーム残り○○分になると逃走者の位置情報がハンターに知らされる。阻止するにはエリア内にある○○に指紋認証をしなければならない。」
このようにハンターが増えたり、エリアが縮小したりという全体に影響を及ぼすミッションではなく、個人に影響のあるミッションとなります。
位置情報を伝達するとありますが、中々技術的には難しいと思いますので、具体案としては
「ほかの逃走者と2ショット写真を撮らなければ、強制失格となる」、
「エリア内に通報部隊を投入した、エリア内にある装置に指紋を全員分認証すれば通報部隊は退散する」といった感じが実現可能なミッションでしょうか。
ミッションを構成するうえで忘れてはならないこと
最後に1つのゲームに対し、ミッションのプランは一つにせず、残り人数を考慮した「プランB」を用意することをお勧めします。
一番最後の盛り上がるミッションに必要な人数が残っていないなんてことがないように、復活ミッションで人員増加する等、難易度を調整することも考慮に入れると良いでしょう。
参考に…
ミッションのアイデアが浮かばない!という方は下記記事も併せて読んでもらえると幸いです。
実際にどんなミッションがあれば盛り上がるのか、ゲームバランスがとれるのか、実現しやすいミッションについて等、より具体的に内容を記載した記事を作成してみました
補足:自首
「逃走中」にはゲームを途中でリタイアする「自首」という制度が存在します。
「自首」は逃げた時間に応じて賞金を獲得できます。また「自首」した際は基本的にはペナルティは発生しませんが、ゲームによっては「自首」するごとにハンター1体放出するなんてこともあります。
なお、レクにおいて景品は発生すれど賞金や賞品は発生しない認識ですので、あまり自首制度や賞金アップ系のミッションを考える必要はないと思いますが…
逃げた時間に応じて景品が変化するゲームであれば、その限りではございません。
では「自首」付きの「逃走中」においての自首制度について考えてみましょう。
本家に準拠するのであれば、公衆電話もしくはエリア内の所定の位置に設置した「自首用電話」からの連絡のみとなります。
しかし、この運用はレクでは現実的ではないので、レク用に落とし込むとすれば、
「逃走中(日本昔話編)」の「自首制度」を採用します。
自首する逃走者は、白紙の紙にその旨(記載する内容の例文を準備する必要はあり)を記載し、本部に提出することで自首が成立するという制度です。
補足:ストーリー
ミッションのバリエーションを増やすうえで、「ストーリー」があるとその世界観ならではのミッションを考えることができ、他とは違うゲームになりマンネリ化し辛くなりますので、候補に入れると良いでしょう。
ほんの一例ですが、学校で「逃走中」のレクを実施する際には「七不思議」をテーマにしたものなんかあると面白そうですね。
準備:下見
どんなレクも下見は重要です。エリアとなる場所について下見を実施し、「本部の設置場所」や「ミッション実施場所」、「ミッションの内容」、「逃走エリアの選定」などを検討します。
また、実際に下見を実施した結果、このエリアは直線が多くて逃げづらいや、この施設をミッションに使えないか等、色々と見えてくるものがありますので、下見⇒ゲーム構成⇒下見といった感じに上記のゲーム構成と下見は繰り返し行うことをお勧めします。
準備:小道具
逃走中はただの鬼ごっこではないため、小道具の準備が発生します。
ここでは必要な小道具や小道具の準備について記載します。
マップ
逃走エリアが記載されたマップです。「逃走中」を行うような広い公園では基本的に園内マップがありますので、そちらを下見の際に入手しておきましょう。
そのまま、逃走者へ渡すのも良いですが、「逃走中」用に逃走エリアが分かるように加工したマップをラミネート加工するとより本家に近づきます。
腕章・ビブス
レクで実施する「逃走中」と本家との違いの中で難易度に影響が出るのは、ハンターの見分け方です。
スーツでガチガチにやっても良いですが、運動着・スポーツウェアなど動きやすい服装で実施する方が多いはずです。
ですので、スーツでハンターを見分けることができないので、腕章やビブスなどを準備することで代用します。
早押しボタン・ボタン
こちらはミッションで使用することを想定します。
ボタンを押すことでハンターの放出を阻止したり、エリアの縮小を阻止したり、牢獄を開放したり、色々活用できます。
結果:楽しかった
私は学生時代、ずーーーっと「逃走中」がやりたくて、1人1人が100%携帯を持っていなった中学の時代からある程度自由が利くようになった大学生までの間に複数回、企画し開催してきました。
企画者の定めとして、プレイヤーに参加するのが難しい点がありますが、
(もう一人、自分がいてくれたら…)
それでも楽しいです!意外な人物がミッションをクリアしたり、自首したり、逃走成功したりなど!
ここまで来るのに、相当な準備は必要ですが「楽しかった」と誰かに言われる機会なんて滅多にないので、ぜひこの記事を読んで企画したいと思う方はやってみることをお勧めします!!
補足:クオリティより近づけるなら
ここから先はある程度、レクの開催に予算があったり、自身のこだわりでもう少し本家に近づけたい人向けの内容になりますので、興味のある方はぜひご覧ください。
衣装
少しでも雰囲気を上げるために衣装を本家に近づけるのもありでしょう。
サポーターやヘッドギア、ハンターサングラス、スーツなどですね。
本家同様、ゲーム開始前に集合写真を撮ったりなんかしてね…
ハンターボックス
学校で開催できるなら、掃除用具入れをハンターボックスの代用が利きますね…
基本的に貸し切り場所といったクローズドエリアでしか用意できないです。
タイマー
逃走中といえば「時間」、刻一刻とすぎるゲーム時間が見れるとそれだけでもテンション上がりますね!
導入においてはアプリ開発でも良いですが、全員がアクセスできるページ上にタイマーのプログラミングを施してみるのも良いでしょう。
開催場所
基本的に開催場所は広い公園や体育館、グラウンドといったオープンエリアになりますが、中には廃校を貸し切れる旅館などもあるようです。
貸し切りした施設内の中での逃走劇はほぼ本家の雰囲気を楽しむことができるでしょう。
また、よりクオリティの高いミッションも実施でき、最高の思い出になること間違いなし!
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